過去の「山野草図鑑歳時記・Ⅲ」のアーカイブ

山野草図鑑歳時記[Ⅱ][Ⅲ]、さらに山川草木・動物 歳時記[Ⅰ]・[Ⅱ]に続けます。 こちらは山野草図鑑歳時記[Ⅲ] のみのアーカイブです。

2013年03月

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                     * 2013.3.21


3019) ミズナ Ⅱ



 前回、ミズナ(*2688)を取り上げたのは、2年前のことだ。

 いきつけの寿司割烹の「和み(なごみ)」(*A*)の「イカ納豆」という料理に入っていたことからだった。

 「ミズナ」という野菜は、関西地方では古くから常用されてきたものらしいが、九州では、なぜか全国的に普及してきた後に入ってきた野菜であるという。

 前回のブログの写真に、ピントのずれた「ミズナ」の花と畑の葉の部分が載っているが、自分の写真でなかった。
 かつては、僕は≪参考画像≫として、他人の写真を「盗用」してきた。あまり、悪いこととは思わなかったのだが、やはり、写真を撮った人の許可が必要だったのだと反省して、最近では、そのような“非常識なこと”はしていない。


 先日、「波佐見」に シダレザクラの名所があり、満開であるとの情報をお隣さんから聞き、早速、出かけた。
 途中は麗らかな春の日・真っ只中、ナノハナ(*B*)も満開で、「波佐見川」の川岸もひどく美しい光景を呈していた。桜餅を買って、畑の小道の中で食べていた。

 目の前にも一株のナノハナの花らしいものが咲いている。さっきの缶コーヒーのせいか、小用をもようした。誰も周りにはいないので、久しぶりに開放感あふれる用を足そうと思って、そのナノハナの花らしいものの前におもむろに立ったのだった。そのナノハナらしいものの葉と茎の部分が妙に煙った感じがする。

 用を足すや否や、そのナノハナのところに行ってみた。

 『ナノハナじゃない! あれだ! あれだ!』と思ったが、名前が出てこない。

 その葉はナノハナのように、おっとりしたものでなく 鋭さに満ちた激しい感じの葉だったのである。小用もそこそこに、嫁さんを呼びに行った。野菜の一つだから、名前を知っているはずだ。

 「これは、あれだよね・・・名前が出てこないけど・・ほら、あそこの寿司屋の“和み”で、“イカ納豆”にいつも添えてある・・・硬い芯のある・・あの、、何て言ってたか、あれだ! あれ!」

 「ああ、そうね、あれだわ。あれ・・・何ていったか、、おお!? ミズナ!?」

 思い出すのが早かったのは、今回は(7歳も年下の)嫁さんの方だった。いつもの『思い出し競争』だった。「野生のミズナ」というか、畑の土に生えている野菜のミズナを見たのは初めてだった。


 このミズナの花、まるで、『ナノハナ』なのだが、“葉もの野菜”には、このナノハナの花にそっくりのもの(すなわち、アブラナ科)が極めて多い。
 ブロッコリー[カリフラワー](*3994)、チンゲンサイ(*3082)、ダイコン(*3075)、タカナ(*2603)、ハクサイ(*3076)、コマツナ(*)、カブ(*)、キャベツ(*)など、このことはつい最近知ったのだが・・。

 これらの野菜の花はどれもひどく良く似ているのである。ミズナの葉は他の野菜の葉とは全く違っていて、見たらすぐに判るものだが、花だけ見て、はたして、『ミズナ』と判断できるのだろうか?
 
 ミズナは、生野菜としては、僕は好きではない。味自体があまり無いし、歯の悪い僕としては芯があって食べづらい旨くない野菜の一つである。


 まあ、今回は自分の撮ったこのミズナをここに載せられるのだが、前回のミズナ(*2688)にもこの写真を貼らなければ・・・・『盗用写真』は引っ込めよう。



 




*【参照HP】① ミズナ(*2688):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/1184478.html ]、② 「和み(なごみ)」(*A*)⇒ミズナ(*2688):[①と同じ]、③ ナノハナ(*A*): a. ナノハナ[別名:アブラナ](*304-A,B):[ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ryujumihouchida/view/20051112 ]、b. アブラナ(別名: ナノハナ、ナタネ) [Ⅲ](*1926):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/57241720.html ]、c. オータム・ポエム(*1551):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/51756822.html ]、④ ブロッコリー [カリフラワー](*3994):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9021748.html ]、⑤ チンゲンサイ(*3082):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8777864.html ]、⑥ ダイコン(*3075):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8695797.html ]、⑦ タカナ[高菜](*2603):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61002562.html ]、⑧ ハクサイ(*3076):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8723855.html ]、⑨ コマツナ(*):[未掲載]、⑩ カブ(*):[未掲載]、⑪ キャベツ(*4004):[http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9135459.html ]

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                          * 2013.3.25


3024) イワヤツデ Ⅱ


 モミジ(*A*)の落ちた枯葉でいっぱいになった我が家の庭を掃除していると、まるで岩に見える塊から、ちょうどモミジのような若い緑葉をつけたものが現れた。何と、そこには長い花柄の先に白い花が幾つもついていた。

 それは、イワヤツデ(*1611)の花だった。

 イワヤツデの花には、遠い思い出がある。・・それは、ちょうど、5年前のことだ。

 僕の3人の息子の長男が 東京に就職していく日のことだった。その朝、偶然にも人から貰っていたこの白いイワヤツデの花が綺麗に咲いていた。

 その日(2008.3.30)、雨の降る中、息子は大村空港からジェット機で飛び立ち、東京の人になってしまった。それ以来、イワヤツデの花は、寂しい思い出の花となった。

 彼は仕事上、いろいろなことがあり、また、自分の理想と現実の間で辛い思いをしていたようである。
 あの「東北大震災」を契機に東京を離れた。その後、福岡での農業研修をし、現在では、長崎の島原で農業の仕事(*B*)に従事している。


 庭にこの時期、毎年咲いてきたこのイワヤツデの花・・・以前ほどの勢いが無いが、大切にしてやらなければ・・・モミジの枯葉をそっとよけながら、そう、思った。


 あの日、このイワヤツデの花はきっと僕の人生の思い出に残る花となるだろうと思ったのだが、やはり、そうだった。




*【参照HP】① モミジ(*A*):⇒ イロハモミジ(*A*)⇒ イロハカエデ: a. イロハカエデ [別名:イロハモミジ](*802):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/37584255.html ]、b. イロハカエデ(別名:イロハモミジ)[Ⅱ](*1658):[ b. イロハカエデ(別名:イロハモミジ)[Ⅱ](*1658):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53681748.html ] 、② イワヤツデ(*1611)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52696254.html ]、③ 農業の仕事(*B*):TURNS vol.04:地方で夢を叶えた人びと・09/農家2年目:[ http://www.turns.jp/contents/index.html ]、[ http://www.turns.jp/ ]

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                          * 2013.3.20



3017) ノシラン Ⅳ


 長崎の実家の坂本町から「金比羅神社」(*A*)に登り、さらに「金比羅山」の頂上に達し、僕の母校の「江平中学校」まで友人夫婦とハイキングしたのは、もう半月も前の3月3日のことだった。

 僕としては、子供時代(小・中学校)に、文字通り「野山を駆け巡った」場所だ。

 自動車道路以外の高台から久しぶりに眺めた長崎の街だった。山まで伸びた建物の白っぽさがひどく目立った。かつては、「すり鉢」のような場所に開けた長崎の街は、緑の山に囲まれた、今よりは暗い街並だったと思う。

 一方、「野山を駆け巡った」場所は、家が立ち並び、昔の道も判らなくなっていた。

 「金比羅神社」の近くに至って、昔の懐かしい山道が出てきたが、なんだか昔と比べて距離が短くなったような感じがする。

 周囲に生えていた木々・・・ミヤマクワガタを捕ったヤマモモ(*B*)の木、オオスズメバチ(*C*)と格闘しながらタテハチョウ類やカブトムシ・アオカナブンを捕らえたクヌギ(*D*)の木、・・・随分と大きくなっている。

 当然だろう・・・あの頃から半世紀近くも立っているのだから・・・。

 走ってきた野山の足元にあった「草」なんてまるで覚えていない。「草」という一言で、かたずけられるほど、自分の興味も、また、それから受ける害もなかったのだ。


 人家の切れる場所には、「金比羅山」への登り道も下り道にも同じ野草が目だって生えていた。

 それは、この「ノシラン」(*E*)という野草だ。長崎県内では海沿いに見られる植物と思っていたのだが、結構、標高200m近くの高さにもあったのだ。
 いや、もしかしたら、人為的にここに移されたものがこの地で大繁殖しているのだろう。人家の近い場所に多かったのだから。

 しかし、かつては こんなものは無かったと思われる。

・・・・と、言うのは、春先にこのような比較的大きな瑠璃色の美しい実があれば、子供の目には必ずや留まったはずだからである。

 同じような瑠璃色の美しい実のリュウノヒゲ[別名:ジャノヒゲ](*F*)では、6-7mmの実は草の奥にあり、見つかりにくいが、このノシランの実の方は10-20mm程度の大きいものである。子供の目に留まらないはずがない。
 葉の奥まったところにあるものの、実(花)の柄は白っぽく、ポツンと独立して草の間から飛び出し、まるで異質の美しい色と輝きの実が覗いていることがあるからである。

 そして、何より、こんなに美しいものなら、子供心に覚えていたに違いないからだ。

 僕が初めて、このノシランの瑠璃色の実を見たのは、5-6年前の「崎戸島」(*G*)の突端の場所だった。・・・・驚いた。本当に。

 赤・黄・黒・白色ならわかるが、その超自然的な「瑠璃色の実」の色!

 それは、ブラジルで見たあの超自然的な「モルフォ・チョウ」(*H*)を思い出させずにはいなかった。



【補充・追記】

 ノシラン、漢字で「熨斗蘭 (のしらん)」と書かれる。祝儀袋についているあの「熨斗(のし)」のランである。実はこの植物はランの一種ではなくユリ科ジャノヒゲ属の多年草である。葉の形が「熨斗」に似ているというので「熨斗蘭」になったと言われているが、確かに、似ているといえば、その葉の縦皺が似ている。
「熨斗(のし)」は「ノシアワビ」のことで、本来は、アワビの肉を薄く切って伸ばして「ノシ」をつくるようである。かつては、ノシアワビを紅白の紙に包んで縁起物としたとも言われている。







*【参照HP】① 「金比羅神社」(*A*):≪旬の風 230≫ 長崎・金比羅山・琴平神社:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8999579.html ] 、② ヤマモモ(*B*): a. ヤマモモ(*817):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/37918522.html ]、b. ヤマモモ[Ⅱ](*1579):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52286028.html ]、c. ヤマモモ(雄花)[Ⅲ](*1628):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53018562.html ]、③ オオスズメバチ(*C*):⇒ ≪旬の風 210≫ 恐るべし! キイロスズメバチ:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/7504762.html ]、④ クヌギ(*D*):a. クヌギ(*1003):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/42034143.html ]、b. クヌギ [Ⅱ](*1656):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53655093.html ]、c. クヌギ [Ⅲ](*1657):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53669767.html ]、d. クヌギ[Ⅳ](*3037):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8102358.html]、⑤ ノシラン(*E*): a. ノシラン(*399):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/21815137.html ]、b. ノシラン[Ⅱ](*2235):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59259520.html ]、c. ノシラン[Ⅲ](*2775):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/3390728.html ]、⑤ リュウノヒゲ[別名:ジャノヒゲ](*F*): a. ジャノヒゲ(*1543):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/51555141.html ]、b. リュウノヒゲ(別名:ジャノヒゲ)[Ⅱ] (*1346):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/48644075.html ]、c. リュウノヒゲ(別名:ジャノヒゲ)[Ⅲ](*1543):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/51555141.html ]、⑥「崎戸島」(*G*):⇒ a. ノアサガオ[Ⅰ](*633):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/40962088.html ]、b. ノアサガオ[Ⅱ](*957):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/40096051.html ] 、c. オオイタビ(*1064):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/43556551.html ]、 ⑦ モルフォ・チョウ(*H*):⇒ a. ≪30000回アクセス記念 蝶6 :Brazilの蝶(1)≫:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54621633.html ]、b. ≪30000回アクセス記念 蝶7 :Brazilの蝶(2)≫:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54633333.html ]、⑧ ラン(*I*):⇒ a. ランの仲間(*3367):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8667572.html ]、b. 左記のランの仲間(*3367)の【参照HP】ランの仲間(*A*)を参照のこと。

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                          * 2013.3.1


3001) シロノセンダングサ (別名: コシロノセンダングサ、シロバナセンダングサ)Ⅱ


 昨年の12月に「国見山」の麓で見た白い花びらを持つセンダングサである。

 白い花のセンダングサ類(*A*)と言えば、シロノセンダングサ(*248)、コシロノセンダングサ(*248)、シロバナセンダングサがある。さらには、これらより白い花の大きいオオバナセンダングサ(*1081)、もしくは、アワユキセンダングサがある(両者は同じものかもしれない)。さらには、コセンダングサ(*B*)とシロノセンダングサ(別名:シロバナセンダングサ)の雑種と考えられているアイノコセンダングサ(*2196)もある。
 これらは、センダングサ節のコセンダングサからの流れから発生したものと考えられている。

 センダングサ類の鑑別は変異種も多くひどく判りにくい分野だと思われるが、僕が最も判らなかったものは、シロノセンダングサ、コシロノセンダングサ、シロバナセンダングサの違いだった。

 調べてみると、これらは、どうも,皆同じものであるようだ。

 シロノセンダングサは、【白の栴檀草】と書かれるキク科センダングサ属の帰化植物の野草である。北米原産で日本の道端、荒れ地、平地、300m以下の高地など日当たりにかかわらず、どこにも見られる。
 草丈は50~100cmの1年草で、その花期は普通9~11月だが、ここに載せたものは12月中旬のものである。約標高100mの国見山山麓の「相当原」(*C*)という古戦場の場所にあったものだ。

 この白ークリーム色の舌状花が清楚で綺麗な印象を与えるが、この舌状花のないものがコセンダングサ(*B*)である。さらに、わずかに白い舌状花があるものが、交雑種とされるアイノコセンダングサ(*2196)である。

 シロノセンダングサの舌状花の数は4~7個とばらつきがあり、多いものでは10個にも達する。こんなに可愛い花なのに、「センダングサ」は、やはり「センダングサ」であり、晩秋には、先端に逆向きの刺のある実の厄介な「ひっつき虫」を形成するのである。


 ここで見た寒い時期の(コ)シロノセンダングサの花は、咲き始めの初々しさと可愛らしさを持ったものであり、将来は立派な種を作り動物の毛か人間の衣服にでもしっかり付いて、果敢に自分の子孫を広げようとする秘めた情熱みたいなものを感じた。

 それは・・・あの若い女の子たちに感じることのある、秘めた果敢な繁殖意欲の裏にある可愛らしさと恥じらいと清楚さと情熱と未熟な恋愛感情みたいな・・・





*【参照HP】 ① センダングサ類(*A*): a. センダングサ(*435):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/22921801.html ]、b. センダン(*785):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/37224938.html ]、c. ★☆ センダングサの分類 ☆★ [ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/22915913.html ]、② オオバナセンダングサ(*1081):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/44131039.html ]、シロノセンダングサ [オオバナセンダングサ?](*1030):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/42633238.html ]、③ コセンダングサ(*B*):a. コセンダングサ(*434):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/22915913.html ]、b. コセンダングサ[Ⅱ](*2194):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59133697.html ]、c. コセンダングサ[Ⅲ](*3078):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8786872.html ]、d. コセンダングサ[Ⅳ](*3077):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8796509.html ]、e. コセンダングサ[Ⅴ](*3081):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8804075.html ]、④ アイノコセンダングサ(*2196):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59137615.html ]、⑤「相当原」(*c*):⇒ ハナイバナ[Ⅳ](*2772)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/2704087.html ]

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                             * 2013.3.26


≪旬の風 234≫

                            サクラのケーキ屋さん 



 サクラ(*A*)の花 満開の今日の朝 通勤する車の中のラジオで聞いた話だ。


 ある佐世保の若いケーキ屋さんの話だった。

 彼は、ほかの県の出身だったが、美しいところ、おいしいものが豊富にある「長崎・佐世保」ということで、数年前に自分のケーキ屋の店を開いた。

 出だしの売れ行きは、決して良いものではなかったらしい。

 おいしいお菓子やケーキの店の多いこの長崎・佐世保のことだ。・・・うなずける。


 あるとき、彼は自分の店の前に 一本のサクラの木の苗を植えた。

 春はサクラの花の下、夏は緑の葉の下でお客さんに自分の作ったケーキを食べてもらおうと思ったのだ。

 彼は、いつもそのサクラを可愛がってきた。しかし、サクラの花は咲かなかった。


 4年目の今年、初めて、そのサクラは蕾を付け、数輪の花を見事に咲かせたのである。

 彼は、喜び勇んで、来るお客に このことを言ったという。

 すると、いつも ひいきにしていたお客さんが言った。

 「このサクラの花は、あなたのお店と同じだね・・・」

 『・・・・・?』

 どういう意味か、彼は解らなかった。そこで、その訳をお客に聞いたという。

 「あなたのこのケーキ屋さん、はじめはお客さんが少なかったけど、最近は、少しずつお客さんが増えてるわよね・・・やっと、花が咲き始めたって感じ・・・この小さなサクラも一生懸命、努力して、やっと、花を咲かせたのね・・・来年はもっといっぱいサクラの花が咲くといいわね・・・」


 その若いケーキ屋さんは、熱いものを感じ、深々とお辞儀をして、涙を拭いたという。



 サクラの花のイメージ・・・それは、待ち焦がれる美しい花の季節、浮き足立つような躍動の予感、魅力的な新しい人に出会う季節、・・・いっぽう、悲しい親しかった人との別れの季節の花、その花びらが風にあおられチリジリになって飛ばされる時の・・・・切なくやるせないサクラの花びら・・・。


 この話には、サクラの美しくもパワフルな新しいイメージを感じた。 








*【参照HP】① サクラ(*A*):a.サクラ(*1065):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/43568563.html ]、b.サクラ Ⅱ(*1620):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52780584.html ]、c. ≪旬の風17) 満開のサクラの木の下で:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52824690.html ]、d. ヤマザクラ(*784):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/37223668.html ]、e. ジュウガツザクラ「十月桜」[Ⅰ](*1975-a):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59654343.html ]、f. ソメイヨシノ[染井吉野]サクラ(*798):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46303028.html ]、g. サクラ Ⅱ(*1620)[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52780584.html ]、h. ギョイコ・ザクラ:[御衣黄桜](*1629) ★ [ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53032544.html ]、i. ヤエザクラ[Ⅲ](桜 関山?)(*2854):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/5014559.html ]、j. ≪旬の風 40≫ ロマンスの足音 ★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/57442646.html ]

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