過去の「山野草図鑑歳時記・Ⅲ」のアーカイブ

山野草図鑑歳時記[Ⅱ][Ⅲ]、さらに山川草木・動物 歳時記[Ⅰ]・[Ⅱ]に続けます。 こちらは山野草図鑑歳時記[Ⅲ] のみのアーカイブです。

2014年03月

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                          * 2014,3,13


3312) オキザリス バリアビリス (ホワイト・ローズ / ラベンダー)


 最近どこにでも見られるカタバミ(*A*)のような花、・・・というか、オキザリスというのか、5弁の花びらを咲かせ、葉は3つのハート型持った背の低い園芸種をよく見る。

 昼間に太陽が昇って花が開く時には、アンモナイト(*B*)のような美しい幾何学的螺旋構造が花の中に見える。

 自宅の庭にも、濃いピンク色の花のものと純白なものの2種類が花を咲かせているが、このほかに、紫がかった薄ピンク色のものがあるようだ。

 この園芸種の花は、「オキザリス バリアビリス」と呼ばれるもので、濃いピンク色の花のものは「オキザリス バリアビリス ローズ」、純白なものは「オキザリス バリアビリス ホワイト」、薄ピンク色のものは、「オキザリス バリアビリス ラベンダー」と呼ばれている。

 これらは、カタバミ科オキザリス属のもので、原産地は遠く南アフリカのようである。

 今まで「カタバミ」と「オキザリス」は、同意語と思ってきたが、分類学的にカタバミ科オキザリス属というのなら、「オキザリス」という種類はカタバミの類(*C*)の1グループということになる。

 「オキザリス」は「カタバミ」類に含まれ、「カタバミ類」と「オキザリス類」は違うのであるが、形の上でどう違うのかというのはやや難解のようだ。
 「オキザリス」は同じカタバミ科でも、種(たね)で増えるものは「カタバミ」、球根で増えるものを「オキザリス」と呼ぶという人もいる。これは、本当かどうかわからない。
 だって、カタバミ(*A*)やアカカタバミ(*D*)はむしりとった根元は、ひげ根になっており、球根がないように見える。一方、ムラサキカタバミ(*E*)には、明らかに根に小さな豆状の球根がある。イモカタバミ(*F*)、ベニカタバミ(*1672)に至っては本当にコイモ(*1910)のような球根が付いている。ただ、これらには、『カタバミ』という名前が付いている。

・・・ということは、上記はきっと間違いなのだろう。いやいや、球根があっても、種で増えると言うことはあるはずだ。わからない・・・・。
 ただ、一般に「オキザリス」と呼ばれるものは、花が大きいようだ。そんなものの中にハナカタバミというものもあり、これは球根を持っている。
・・・・ひどく『錯乱チック』なことである。

 カタバミの園芸種のことを "オキザリス" と呼んでいるようにも感じる。たぶん、オキザリスは、カタバミの属名をあてたものなのだろう。園芸種の名前というのは、結構、適当なものが多く、名前に関して悩むほどのカチは内容である。この手の園芸種の花は、「オキザリス」でも「カタバミ」でも構わないのである。

 ただ、聞き捨てならないのは、『日本でカタバミ科はカタバミ属のみ分布する」という記載である。しかし、日本産の種は帰化種が多いともいうから、何が何か判らなくなる。ムラサキカタバミも日本古来のものと思っていたが、南アメリカ産の外来種で江戸時代に長崎に観賞用として上陸し
全国に広まっていったという。
 もう、僕は『錯乱チック』から『錯乱領域』にさしかかっているようだ。もう、この話はやめよう。

 この「オキザリス バリアビリス」は5枚の花弁、雄しべ5本、雌しべ1本で、花径の約4cmほどのものである。花の大きさは3倍ほどだが、大きさは面積的に言えば、小さい花のオキザリスヒルタ(*3293)の10倍はあろうか。

 開き始めに見られる螺旋状にたたまれた花弁の構造は緻密そのもの、その幾何学的構造に驚き、不思議な感じがするのは僕ばかりではなかろう。
 『よくもまあ、神様はこんなに綺麗にたたんでくれていて・・・』
 たたんだコウモリ傘を少し開いた時に見える構造だが、自然のものは手をかけずしてこのように精密に正確無比にたたまれているのだ。
 それが、自然の力なのだ、といまさら感服するのである。

 漏斗(ろと)形の花の筒の基部には萼が5枚あるが、それを支える花柄はひどくか細い印象だ。く見えます。3枚の葉にはカタバミのような切れ込みはない。根は数珠玉のような球根がいくつか付いている。

 黄色の花のカタバミの根では、丈夫な根が一本深く伸び、さらに横に伸びた茎からも細かい根が出ているが、球根はない。また、カタバミの花後は多くの果実を作り、触れるとぱっと裂けて周辺に種を飛ばす。いわゆる「オキザリス」と呼ばれるものには、そのようなことは無いように思われる。

 オキザリスに関しては、園芸種だけでも全世界で500種類はあるそうで、もう こうなると、僕の脳と手には負えない感じがする。

 結論的に言えば、「カタバミ」と「オキザリス」は、同意語と見てよいだろう。「オキザリス」というのが、一応、カタバミ科オキザリス属のものであるということを知っておけば・・・・(?)
  




*【参照HP】① カタバミ(*A*): a. カタバミ(*29):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/26781872.html ]、b. カタバミ[Ⅲ](*3271):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11112734.html ]、② アンモナイト(*B*):[検索中]、③ カタバミの類(*C*):カタバミ類(*C*): a. カタバミ(*29):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/26781872.html ]、b. カタバミ[Ⅲ](*3271):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11112734.html ]、c. アカカタバ(*438):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/22989685.html ]、d. アカカタバミ[Ⅱ](*1214):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46689768.html ]、e. オッタチカタバミ(*1647):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53427476.html ]、f. ハナカタバミ(*31-A):[未掲載]、g. ムラサキカタバミ(*1610):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52550083.html ]、h. ムラサキカタバミ[Ⅱ](*2633):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61080168.html ]、i. ムラサキカタバミ[Ⅲ](*2985):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9005724.html ]、j. オオキバナカタバミ[別名:キイロハナカタバミ](*439):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/22995717.html ]、k. オオキバナカタバミ[Ⅱ](*4007):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9373469.html ]、④ アカカタバミ(*D*):上記:アカカタバミ(*438)、アカカタバミ[Ⅱ](*1214)と同じ、④ ムラサキカタバミ(*E*):a. ムラサキカタバミ(*1610):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52550083.html ]、b. ムラサキカタバミ[Ⅱ](*2633):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61080168.html ]、c. ムラサキカタバミ[Ⅲ](*2985):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9005724.html ]、⑤ イモカタバミ(*F*):a. イモカタバミ[Ⅱ](*1612):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52702389.html ]、b. イモカタバミ(*30-B):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/52702389.html ]、c. ベニカタバミ(*1672):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53899711.html ]、⑥ コイモ(*1910):[別名:サトイモ(*1910)]:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56896918.html ]、⑦ オキザリスヒルタ「和名:キダチハナカタバミ」(*3293):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11297304.html ]

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                              * 2014.3.29


≪旬の風 288≫ 

                    嬉野 サクラ満開



 昨日サクラは8分咲き、夕刻には、この長崎県北地域も「サクラ満開」となった。


 ところが、今日は、あいにくの小雨模様・・・・

 ただ、サクラの花は 散ることもなく しっかりと 咲き誇っていた。


 佐賀の「嬉野」に サクラの素晴らしいところがあると聞いていたので 出かけた。


 波佐見から嬉野に至る途中に「庭木ダム」というところがある。

 ダムを取り巻く周囲に サクラが完全満開だった。千本近くはあろうか・・・・

 近郊に このように素晴らしいサクラの名所があったなんて・・・・

 ここは、僕が今まで行ったことのある【吉野山】に次ぐ、サクラの多さだ。


 雨の中、さすがに 花見の人は いなかったが、何台かの車がダムの周りを回っている・・・

 もし、晴れていて、この膨大な満開のサクラだったら、もっと素晴らしかったろうが、きっと ここは 多くの人出でごった返していただろう。

 こうして、車でゆっくり周るなんてことは出来なかったはずだ。

 周囲の山々を薄墨色にぼかした靄の立ちこめた湖の風景に この千本桜・・・・

 なかなか別の素晴らしい風情で、よかった。


 例の嬉野の「T」屋旅館で、お気に入りの「大きい温泉」に漬かってきた。
 
 雨の滴る「T」旅館の中庭の美しさもさることながら、温泉至る廊下のいつもの素晴らしい生け花は、今日は「サクラ」だった。

 この「嬉野」という街だが、街のどこにも、実に、多くのサクラの花が咲いていてびっくりした。街中、川端、公園・・・サクラの花にどこも満たされたところだ。この季節も、実に、素晴らしい温泉街であることが判った。

 サクラの花の季節以外に行っても、街のどこにサクラがあるのかわからないのだが、今の季節は、ここは、まさにサクラの「桃源郷」以外の何物でもない・・・・


 サクラのダムの景色は、一見する価値が大いにあることを、もう一回、どうしても、付け加えておきたい。




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                          * 2014.3.17

3318) セイヨウカラシナ Ⅱ



       * この記事は、セイヨウカラシナ(*3310)の続編である。



 僕は、3月15日、佐賀市の「嘉瀬川」の堤防沿いに繁茂している黄色い「菜の花」を見てきたのだが、それらの名前はまるで判らなかった。

 黄色い花のナノハナ(*A*)らしいの株の多くは、下葉がギザギザ(鋸歯)になっていた。これは、セイヨウカラシナ(*3310)の特徴の一つである。
 だが、中間部以上の葉はやや波打った耳形で、茎を抱いているものが殆どだった。こちらは、セイヨウアブラナ(*3317)の特徴である。

 結局、ここの多くの黄色い花のナノハナのような花を付けているものは、株の多くは、「セイヨウアブラナ」と「セイヨウカラシナ」との交雑種ではないかと考えたのだった。

 このまえ、いやもう、一ヶ月ほどたつが、「星鹿港」の横の空き地で見たセイヨウカラシナ(*3310)の荒々しい葉と花を急に見たくなった。
 あのとき、小さな蕾が付いていた。もう、花は咲いているはずだ。いや、もう、花は終わったかも・・・
 少々不安はあったが、『なるべく早く、それを見に行かなくては・・・』と思ったのだ。それを見ないと、どうも、納得できない僕だった。

 そして、今日。昼休みを利用して、「星鹿港」に行ってきたのである。
 『もし、人に雑草として切られていたら、一巻の終わりだ!』と思いながら・・・・

 前回、この「星鹿港」で見たものは、大きい葉の茂った70cmくらいの株のものと、まだ小さな20cm足らずのものだったが、同じ種類のセイヨウカラシナと見たのだった。

 「星鹿港」に祈るような気持ちで着いた。それは、ありがたいことに、全く無傷で、そこに聳え立っていた。とにかく大きい。70cmくらいの株であったものは、2m近くの背丈までに大きく育っていた。

 黄色いナノハナのような花もチラホラ付いていた。今から花が咲いていくのだ。「セイヨウカラシナ」は、「セイヨウアブラナ」より花が遅いのかもしれない。

 花の形は、確かに、「セイヨウアブラナ」より細くて、丸みが少ないようだったが、大きさの比較は判らない。その葉という葉は茎を抱くことはなく、上方の葉はヤナギ(*)の葉みたいに細いものもある。

 その全体に広がった荒々しい鋸歯のある葉を見たときに、これこそ、純粋な混じり気のない「セイヨウカラシナ」であると、僕は再び、確信したのだった。






*【参照HP】① セイヨウカラシナ(*3310):[近日掲載予定]、② ナノハナ(*A*):a. ナノハナ[別名:アブラナ](*304-A,B):[ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ryujumihouchida/view/20051112 ]、b. アブラナ (別名: ナノハナ、ナタネ)[Ⅲ](*1926):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/57241720.html ]、c. オータム・ポエム(*1551):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/51756822.html ]青島(*A*):[今回省略]、③ セイヨウアブラナ(*3317):[近日掲載予定]、④ ヤナギ(*B*)⇒ シダレヤナギ(B*): a, シダレヤナギ(*823):http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/38020021.html ]、b. シダレヤナギ[Ⅱ](*1630):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/53097759.html ]

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                           * 2014.2.28


≪旬の風 287≫

                  サクラ満開 宣言 2014


 長崎市の方では、昨日、「サクラ満開 宣言」がなされたようだが、ここ長崎県北のサクラは、まだ、8分咲きのようである。

 通勤時に佐世保から平戸方面に向かう沿道のサクラの花を撮ってみた。

 「サクラ並木」なんてものはないのだが、あちこちにあるサクラの花は、どうも、今日か 明日かが 本格的な満開を迎えるようだ。


 野草や樹木に詳しい伊万里の「M」氏に 今晩 会うことになっている。

 ひどく楽しみだ。

 電話では何回か話したことがあるが、実際にお会いしたことがない。

 2-3年前に、植物の話をしながら、互いに酒を飲みたいと話していたのが、本日、実現する。

 「サクラの頃に・・・一献、傾けましょう」

 今夜、まさに、「サクラ満開」の時、僕の心の中のサクラもきっと満開になろう。







* 【参照】伊万里の「M」氏:*):a.『黒髪山系の植物』:松尾 優 著:[ http://www14.ocn.ne.jp/~kurokami/ ]、b. ヒノキシダ(*2656):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61196925.html ]、c. イワヒトデ(*2590):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/1645487.html ]、d. 黒髪山に魅せられて・・ジオパークを目指したい:[ http://blogs.yahoo.co.jp/chimachibou/27416811.html ]、e. 黒髪山系の植物ーBLOG:[ http://blogs.yahoo.co.jp/chimachibou/26835316.html ]


 

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                         * 2014.3.12


3317) セイヨウアブラナ (セイヨウカラシナとの交雑種?)


 佐賀の「嘉瀬川」の堤防と河川敷の黄色い「菜の花」は最盛期だった。

 ここは毎年“春の風物詩”になっているらしいが、かつて、僕の長男が2歳くらいの頃、ここに連れてきては、鉄橋の下から通る電車を見せていた。この頃から「嘉瀬川」のナノハナは有名だった。

 嫁さんには、このぽかぽかで気持ちよい「嘉瀬川」の河川敷で昼寝をしておくように勧め、僕は、はやる心で車を飛び出し、河川敷のナノハナ畑に直行した。

 ここの黄色い花のナノハナの株の多くは、下葉がギザギザ(鋸歯)になっていたが、中間以上の葉は耳形で、茎を抱いているものが殆どだった。 中間から上の方の葉縁は波打ってはいるが、全くギザギザ(鋸歯)の葉のないものばかりだった。

 これは、下葉の形状以外はアブラナ(*)である。まず、耳型の葉が茎を明らかに抱いている。ただ、大きな下葉は鋸歯を持った葉であるものが多い。これは、セイヨウカラシナ(*)の特徴だ。・・・分らない。

 ここの佐賀の「嘉瀬川」堤防のものは、先日、松浦市の「星鹿港」で見たセイヨウカラシナの葉とはまるで違っていた。
・・・ここのものは、その多くがセイヨウアブラナに近いものなのだろう。次第に僕の心は、良く判らずに意気消沈してきた。

 これらは、いろいろの割合で、「セイヨウカラシナ」と「セイヨウアブラナ」が交雑している可能性が十二分にある。
 そのアブラナらしいものには、葉の基部が茎を抱いていないものが多くあり、それは葉の縁が鋸歯になっている。これは「セイヨウカラシナ」の特徴だが、花の大きさに関しては、まるで分らない。花びらは大きくて丸みの傾向?・・・ふ~ん、そんなのは、二つのものがいずれと判明して、初めて比較でるものでしかないのだ。

 よく判らない。いや、全く判らない。しかたがない。

 ここは、セイヨウアブラナの傾向の強いセイヨウカラシナ? もしくは、セイヨウカラシナの傾向の混じったセイヨウアブラナとしか、言いようがないのである。たぶん、これらはすべてが、さまざまな割合の特徴を交えた「交雑種」なのだろうということで、引き上げた。

 あの「星鹿港」で見たセイヨウカラシナの葉はそんなものじゃなかった。あの荒々しい葉の様子が頭をよぎる。

 『そうだ! もう一回、それを見に行こう! きっと、今頃は花を付けているはずだ!』

 それを見ないと、どうも、納得できない僕だった。

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