* 201.1.27
3563) ロウバイ Ⅴ (マンゲツロウバイ?)
友人宅の2階の玄関に至る階段を上っているときに、えもいわぬ 芳しい香りが漂ってきた。
これは、明らかに、あのロウバイ(*A*)の花の香りだと思ったのだが、その姿は辺りを見廻しても見えなかった。
『もう・・・ロウバイの咲く季節なのかな・・・』と思ったが、自宅の小さなロウバイにも‘つぼみ’が付いていたことを思い出した。
穏やかな冬の日差しの中、微風にその香りを乗せて、どこからか漂ってきたものだろう。
帰りにも、玄関のドアを開けたら、再び、この芳しい香りがした。
何と鉢植えのロウバイの木が、玄関に登る階段の下にあったのだ。それは完全な満開状態になっていた。
近づいて写真を撮ろうとしたら、その香ばしさは最高のものだった。
まあ、香りに関しては、人それぞれで好き嫌いがあるようだが、このロウバイの香りに関しては、万人がその素晴らしい香りを認めることだろう。
これから得られた香料から香水になって発売もされているというが、あえて、これを付けているという女性には、まだお会いしたことがない。
このロウバイの花びらには、中心部に向かって薄い茶色の線上の模様がある。内側の花びらの茶紫色の縁どりがないので、「純粋なマンゲツロウバイ」ではないが、全くその模様のない「ソシンロウバイ」との中間型のもののような気がする。
以前にも述べたが、ロウバイには「満月ロウバイ」「素心ロウバイ」「和ロウバイ」の3種類があるが、最近では「実生」生産による花の変化により、これらを区別することがなかなか難しくなってきているという。
実生(みしょう)とは、種子から発芽したばかりの植物のことで、子葉や第一葉の出た時期を指し、一般にいう「芽生え」のこと。転じて種子から発芽させて新しい植物体(苗)を得ることをいい、また広義にはそうして得られる成長した植物体をも指している。
挿し木や株分けなどの栄養繁殖が難しいコーヒーノキ(*B*)やイチョウ(*C*)、ソテツ(*D*)などは、実生からの繁殖が行われている。同様にこのロウバイも、おそらく、挿し木や株分けなどでの栄養繁殖が難しいのであろう。「実生」から生産されるロウバイは花の変化が大きいということなのだろう。
基本的には、「マンゲツ(満月)ロウバイ」では、綺麗な濃い黄色と内側の紅紫色の縁どりが特徴であるが、ここが薄いものもある。12月末には開花することもある早咲きな傾向がある。
一方、「ソシン(素心)ロウバイ」は、上記の「マンゲツロウバイ」とは違い中心部の色の変化はなく、薄く透き通るような黄色が特徴である。そこから、「素心」という名前があるらしい。
もうひとつの「ワ(和)ロウバイ」の方は、普通に「和」をつけずに ただの「ロウバイ」ともいうことがあり、たぶん、これが『ロウバイの原種』なのではないかとされている。「和」とついているが、じつは、中国原産のものである。その花びらは上記2種のロウバイよりも細いのが特徴で、中心部は深紅色となっている。
この芳しい香りの前では、どれだって、いいような気になる。
ロウバイの豊かでエレガント、その高貴な香りは、全ての嫌なこと、不快なこと、面白くないこと、辛いことを忘れさせてくれるような不思議な「壮麗」さを感じさせてくれる。
ただ、このロウバイは「マンゲツロウバイ」と思われる。
*【参照HP】① ロウバイ(*A*): a. ロウバイ(*928):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/43847288.html ]、b. ロウバイ[Ⅱ](*2848):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/4510712.html ]、c. ロウバイ[Ⅲ](*2849):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/4531246.html ]、d. ロウバイ [ソシンロウバイ、もしくは、マンゲツロウバイ][Ⅳ](*3274):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11122995.html ]、f. ロウバイの3種類(*A*):⇒ 夢太郎の目もリアル(Memorial) フォトブログ 蝋梅 Part 3(蝋梅の種類): [ http://blogs.yahoo.co.jp/yamahiro790203/39007752.html ]、g. クロバナロウバイ[Ⅱ](*973):[http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/45676737.html ]、② コーヒーノキ(*B*): a. コーヒーノキ(*2997):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11747887.html ]、b. コーヒーノキ[Ⅱ](*3357):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11753867.html ]、c. アラビアコーヒー(*1147):[ [ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/45339059.html ]、③ イチョウ(*C*): a. イチョウ(*1001):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/41949320.html ]、b. イチョウ[Ⅱ](*1392):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/49372585.html ]、c. イチョウ[Ⅲ](*3227):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10785002.html ]、d. ≪旬の風31≫ 有田の街:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56077205.html ]、④ ソテツ(*D*): a. ソテツ(*822):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/37965522.html ]、b. ソテツ[Ⅱ](*3210):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10665725.html ]
3563) ロウバイ Ⅴ (マンゲツロウバイ?)
友人宅の2階の玄関に至る階段を上っているときに、えもいわぬ 芳しい香りが漂ってきた。
これは、明らかに、あのロウバイ(*A*)の花の香りだと思ったのだが、その姿は辺りを見廻しても見えなかった。
『もう・・・ロウバイの咲く季節なのかな・・・』と思ったが、自宅の小さなロウバイにも‘つぼみ’が付いていたことを思い出した。
穏やかな冬の日差しの中、微風にその香りを乗せて、どこからか漂ってきたものだろう。
帰りにも、玄関のドアを開けたら、再び、この芳しい香りがした。
何と鉢植えのロウバイの木が、玄関に登る階段の下にあったのだ。それは完全な満開状態になっていた。
近づいて写真を撮ろうとしたら、その香ばしさは最高のものだった。
まあ、香りに関しては、人それぞれで好き嫌いがあるようだが、このロウバイの香りに関しては、万人がその素晴らしい香りを認めることだろう。
これから得られた香料から香水になって発売もされているというが、あえて、これを付けているという女性には、まだお会いしたことがない。
このロウバイの花びらには、中心部に向かって薄い茶色の線上の模様がある。内側の花びらの茶紫色の縁どりがないので、「純粋なマンゲツロウバイ」ではないが、全くその模様のない「ソシンロウバイ」との中間型のもののような気がする。
以前にも述べたが、ロウバイには「満月ロウバイ」「素心ロウバイ」「和ロウバイ」の3種類があるが、最近では「実生」生産による花の変化により、これらを区別することがなかなか難しくなってきているという。
実生(みしょう)とは、種子から発芽したばかりの植物のことで、子葉や第一葉の出た時期を指し、一般にいう「芽生え」のこと。転じて種子から発芽させて新しい植物体(苗)を得ることをいい、また広義にはそうして得られる成長した植物体をも指している。
挿し木や株分けなどの栄養繁殖が難しいコーヒーノキ(*B*)やイチョウ(*C*)、ソテツ(*D*)などは、実生からの繁殖が行われている。同様にこのロウバイも、おそらく、挿し木や株分けなどでの栄養繁殖が難しいのであろう。「実生」から生産されるロウバイは花の変化が大きいということなのだろう。
基本的には、「マンゲツ(満月)ロウバイ」では、綺麗な濃い黄色と内側の紅紫色の縁どりが特徴であるが、ここが薄いものもある。12月末には開花することもある早咲きな傾向がある。
一方、「ソシン(素心)ロウバイ」は、上記の「マンゲツロウバイ」とは違い中心部の色の変化はなく、薄く透き通るような黄色が特徴である。そこから、「素心」という名前があるらしい。
もうひとつの「ワ(和)ロウバイ」の方は、普通に「和」をつけずに ただの「ロウバイ」ともいうことがあり、たぶん、これが『ロウバイの原種』なのではないかとされている。「和」とついているが、じつは、中国原産のものである。その花びらは上記2種のロウバイよりも細いのが特徴で、中心部は深紅色となっている。
この芳しい香りの前では、どれだって、いいような気になる。
ロウバイの豊かでエレガント、その高貴な香りは、全ての嫌なこと、不快なこと、面白くないこと、辛いことを忘れさせてくれるような不思議な「壮麗」さを感じさせてくれる。
ただ、このロウバイは「マンゲツロウバイ」と思われる。
*【参照HP】① ロウバイ(*A*): a. ロウバイ(*928):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/43847288.html ]、b. ロウバイ[Ⅱ](*2848):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/4510712.html ]、c. ロウバイ[Ⅲ](*2849):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/4531246.html ]、d. ロウバイ [ソシンロウバイ、もしくは、マンゲツロウバイ][Ⅳ](*3274):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11122995.html ]、f. ロウバイの3種類(*A*):⇒ 夢太郎の目もリアル(Memorial) フォトブログ 蝋梅 Part 3(蝋梅の種類): [ http://blogs.yahoo.co.jp/yamahiro790203/39007752.html ]、g. クロバナロウバイ[Ⅱ](*973):[http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/45676737.html ]、② コーヒーノキ(*B*): a. コーヒーノキ(*2997):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11747887.html ]、b. コーヒーノキ[Ⅱ](*3357):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11753867.html ]、c. アラビアコーヒー(*1147):[ [ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/45339059.html ]、③ イチョウ(*C*): a. イチョウ(*1001):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/41949320.html ]、b. イチョウ[Ⅱ](*1392):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/49372585.html ]、c. イチョウ[Ⅲ](*3227):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10785002.html ]、d. ≪旬の風31≫ 有田の街:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56077205.html ]、④ ソテツ(*D*): a. ソテツ(*822):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/37965522.html ]、b. ソテツ[Ⅱ](*3210):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10665725.html ]