過去の「山野草図鑑歳時記・Ⅲ」のアーカイブ

山野草図鑑歳時記[Ⅱ][Ⅲ]、さらに山川草木・動物 歳時記[Ⅰ]・[Ⅱ]に続けます。 こちらは山野草図鑑歳時記[Ⅲ] のみのアーカイブです。

2015年05月

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                         * 2013.6.8(* 2015.5.29 改変)の記事



3087) コメツブウマゴヤシ Ⅱ


 長崎の母親の93歳の誕生日パーティ(飲み会)に参加すべく、西彼杵半島の西側を南下していた僕らだった。

 僕が、「雪の浦」(*A*)のボケ(*B*)を確かめるために遠回りをしたのだが、そんなに時間がかかったわけではなかった。酒とバースデイケーキ以外に何か気の利いたもの・・・スイカ(*C*)かメロン、あるいは、新しい魚を 飲み会に持って行かなければならないと思った。だが、西彼杵半島の西側の町には、そのときは、天候不良のためか、何もなかった。

 もう、長崎市もすぐという「三重」の町に大きなストアーが開設されていた。『ここ、ここ!』ということで、何か気の利いたものを嫁さんに頼み、僕はこの海岸沿いの道で野草を見ていた。

 人の通る道脇に、べったりとへばり付いたような野草を見かけた。

 「ぱっと眼」には、マメ科の葉を持ったコメツブウマゴヤシ(*507)かウマゴヤシ(*298)、もしくは、コメツブツメクサ(*296)と見えるのだが、葉が3-4mmで物凄く小さく、道路にべったり張り付いている様は ハイニシキソウ(*D*)と見まがうようなものだった。

 僕はてっきり、新手のウマゴヤシ類かツメクサ類と思って、人通りにもかかわらず、何枚も写真を撮ったのだった。

 『これは、明らかに、今まで見てきたそれらのものとは違ったものだ』と思い、調べてみるのを楽しみにしていた。

 目の前にどこかで見たような車がある。
 “・・・お! 僕の車だ。ぉ! こりゃ、あかん!”
嫁さんが早く乗るように催促していた。

 もちろん、僕らは誕生日パーティ(飲み会)には十分間に合ったのだ。


 コメツブウマゴヤシ(*507)、ウマゴヤシ(*298)、コメツブツメクサ(*296)は、小さな黄色い花が咲き、それぞれよく似てはいるが、これまで何回となく見てきてよく知っているものだ。それらとは、一見して違うものだと思った。

 基本的に、コメツブツメクサ(*296)は、花が終わりに近づくと、白っぽくなって下に花びらが垂れてくるおなじみのものだ。超小型のシロツメクサ(*E*)みたいなものだ。

 ただ、コメツブツメクサの種がどのようなものかじっくり見たことがなかった。なんとなくみてきただけで、シロツメクサの実というのも僕は知らない。


 一方のウマゴヤシは葉が3小葉の複葉で、葉の上部には細かい鋸歯がある。それに、このウマゴヤシの種は、毛の生えたネジみたいな奇妙な実が付くと思っていた。
 さらにこれよりさらに小さなものがコメツブウマゴヤシで、黄色い花が総状につく5-7mmのものだ。

 ただ、今回のものは、ウマゴヤシの類に見えるのだが、極めて葉も花も草体も小さく一見して、コメツブウマゴヤシよりさらに小さい感じがした。

 僕のバイブルである『九州の野の花(春)』を調べてみた。コメツブウマゴヤシのところに、小さく『コウマゴヤシ』という似たものがあると書いてあった。

 『コウマゴヤシ』!?・・・・早速 調べてみる。
 
 コウマゴヤシは、マメ科 ウマゴヤシ属で、海の沿岸の近くなどに生え、その花期は3~6月。仲間のウマゴヤシを小さくした感じから、この名があるが、花の部分はウマゴヤシのそれではない。

 結局、これは「コメツブウマゴヤシ」だと思った。

 このコメツブウマゴヤシ「米粒馬肥」は、ヨーロッパ原産の1年~越年草の野草で江戸時代に渡来し、各地に広く帰化している。
 茎は基部から分枝し、地をはうかまたは斜上して高さ30~60cmになる。
 小葉は長さ1~2cmの倒卵形~円形で、上部には細かい鋸歯がある。葉腋からのびた花柄に20~30個の黄色い花が集まってつく。花は4mm程度で、その「豆果」は先のほうだけ半回転し、長さ約2.5mm。刺はなく、表面に網状の脈がある。花期は5~7月である。

 マメ科ウマゴヤシ属の野草であり、毛や腺毛の多少は個体により変化が大きい。その粘りが強いものを「ネバリコメツブウマゴヤシ」と別名にしているものもある。
 これによく似たコメツブツメクサ(シャジクソウ属)は、受粉がすんだ花から下向きになり、花弁が白く残る。コメツブウマゴヤシは、葉に毛が多く、花が終わると花弁が落ちるので、まずは花の時期でも鑑別可能である。

 コメツブ「ツメクサ」(米粒詰草)は、「ツメクサ」の一種であり、キバナノ「ツメクサ」(黄花詰草)やコゴメ「ツメクサ」(小粒詰草)という別名がある。【コゴメウマゴヤシ】【キバナノウマゴヤシ】というものはない。「コウマゴヤシ」というものはある。

 ひどく紛らわしく、僕なんか錯乱を招くのだが、これはコメツブ「ウマゴヤシ」(米粒馬肥やし)のほうである。

 要するに、「ウマゴヤシ」には、本家本元のウマゴヤシ、花の小さなコウマゴヤシ、それに、このコメツブウマゴヤシの3種類のものがある。「ツメクサ」類(*F*)には多くの種類があるが、その中にたった一つ小さな黄色い花のものがある。それは、「コメツブツメクサ」であり、キバナノツメクサ、コゴメツメクサという別名があるということである。










*【参照HP】 ①「雪の浦」(*A*):⇒ a. クランベリー[Ⅰ](*3601) ★ :[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13038218.html ]、b. クランベリー [Ⅱ] [アクシバ 不確定](*3602) ★ :[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13040678.html ]、c. ボケ[Ⅱ](*3089):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9777935.html ]、d. マツバギク(白花種)[Ⅱ](*3096):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9830386.html?type=folderlist ]、e. リビングストン・デージー[Ⅱ](*4093):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9835979.html?type=folderlist]、f. ≪旬の風 338≫ 早春の海 ★:[http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13018393.html ]、g. 雪浦ウィーク★:[ http://www.nagasaki-tabinet.com/event/51523/ ]、h. 自然と暮らす『グリーン』⇒[ https://ja-jp.facebook.com/shizengreen ]、② ボケ(*B*):ボケ[Ⅱ](*3089):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9777935.html ]、③ スイカ(*C*): a. スイカ(*2423):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60194655.html ]、b. スイカ 「西瓜」[Ⅱ](*2946):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/6934936.html ]、d. スイカ(西瓜)[Ⅲ](*3246):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12139874.html ]、④ コメツブウマゴヤシ(*507):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56756476.html ]、⑤ ウマゴヤシ(*298):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56679037.html ]、⑥ コメツブツメクサ(*296):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11622688.html ]、⑦ ハイニシキソウ(*D*): a. ハイニシキソウ(*593):[個人的情報が多すぎるために割愛]、b. ハイニシキソウ Ⅱ(*1816):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/MYBLOG/yblog.html ]、c. ハイニシキソウ[Ⅲ](*1817):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/55746668.html ]、⑧ シロツメクサ(*E*): a. シロツメクサ(*75):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/28332039.html ]、b. シロツメクサ変種(*502):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/25275422.html ]、c. シロツメクサ変種(*502)[改変]:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56660675.html ] d. シロツメクサ[Ⅱ](*2320):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/6987899.html ]、e. シロツメクサ[Ⅲ](*3508):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12689149.html ]、f. モモイロシロツメクサ [モモイロクローバー ?](*3653) ★ :[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13228420.html ]、⑧「ツメクサ」類(*F*):a. シロツメクサ:[上記参照]、b. モモイロシロツメクサ [モモイロクローバー ?](*3653) ★ :[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13228420.html ]、c. ベニバナツメクサ[Ⅲ](*3650):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13228784.html ]、d. ベニバナツメクサ[Ⅱ](*2012)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/57912177.html ]、e. ノハラツメクサ(*475):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/24309287.html ]、f. ムラサキツメクサ(*76):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/28332720.html ]
 

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                              * 2015.5.12


3674) ヤブガラシ Ⅴ


 もともと僕は なぜか、つる性の植物が好きなのであるが、このヤブガラシ(*A*)も例外に漏れない。

 細い「つる」から出る美しい葉の様子、それがどこまでも伸びていくという、・・・何か深層心理の中に 幼い時に絵本で見た『ジャックと豆の木』(*B*)があるような気もする。また、その構造というのが美しいと思うからだろう。

 先日から、ヤブガラシのことがなぜか気になってあちこちで見ている。この5月の時期には、「つる」を伸ばした背丈も50cmくらいで、葉や茎はエンジ色から緑色に変わりつつある。

 ただ、その「つる」の先は直線的になっていて、どこかの植物に巻き付こうとして、空中にユラユラ動いている。近くの植物が大きくなってくるようであれば、そのユラユラした触手を相手のどこかに絡めて巻き付こうとする魂胆がありあり見えるのである。

 これらの近くにある植物に「つる」を巻き付けて生きるつる性の植物というのは、その生きようとする強さと激しさが見える。

 カギ爪や棘でもって相手の茎や葉をひっかけ押さえつけて、上に伸びようとする植物がある。代表的なものはママコノシリヌグイ(*B*)という野草である。

 太陽の光を浴びるために、下向きのカギ爪を近くの植物にひかっかける。それは、風が吹いたときに爪が引っかかるという、風任せの他力的なものだが、このヤブガラシやエンドウ(*C*)、サルトリイバラ(*D*)なんていう『つる植物』は、そんなあてにならない風なんかに頼るのではなく、自らの触手をそっと伸ばして巻き付け、ガンジャガラメにして押さえつけようとしているのだから、何か動物的ですらある。

 庭にこのヤブガラシが生えると、大変である。周囲の植物にコイルのような蔓が執拗に巻き付いていて、その体の一部を引っ張るとあたり全部の植物が浮いてくる。それを引っ張りすぎると、今度は簡単に途中からやわらかい茎が切れてしまうのである。

 僕はあの「マムシ」(*E*)がいるかもしれない茂みの奥に手を突っ込んで、ヤブガラシを根元からとらなくてはいけなくなる。根元から取っても、途中や先端部分の「つる」はほかの植物に巻き付いているから、大切にしている植物の損傷を招くことになろう。

 実に、厄介極まりない『雑草』なのであるが、それを、なぜか僕は好きなのである。


 世の中には、いろいろな人がいるが、そいつの一つ一つの行動は嫌いだが、全体的にみると魅力的に思ったり、逆に、そいつ自体は嫌いだが、そいつの作った作品がひどく好きだという場合がある。


 ヤブガラシを見ていると、なんか・・・そのような感じがするのである。







*【参照HP】 ① ヤブガラシ(*A*):a. ヤブガラシ[Ⅳ](*3659)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13275687.html ]、b. ヤブカラシ(*174):[ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ryujumihouchida/view/20051002 ]、c. ヤブガラシ Ⅱ(*1053):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/43507543.html ]、d. ヤブガラシ[Ⅲ](*1559):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/51904062.html ]、② 『ジャックと豆の木』(*B*)⇒ a. カラスノエンドウ [別名: ヤハズエンドウ(*69)]:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/28140614.html ]、b. ハナツルソバ[Ⅱ](*10):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/42772827.html ]、c. 福娘童話集:きょうの世界昔話:ジャックと豆の木:[ http://hukumusume.com/douwa/pc/world/02/02.htm ]、d. ジャックと豆の木:Wikipedia:[ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A8%E8%B1%86%E3%81%AE%E6%9C%A8 ]、③ ママコノシリヌグイ(*C*): a. ママコノシリヌグイ(*3):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11544635.html ]、b. ママコノシリヌグイ(ピンクバナ?)[Ⅱ](*3222):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10890453.html ]、c. ママコノシリヌグイ[Ⅲ](*2980):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/7540597.html ]、③ エンドウ(*D*): a. エンドウ[Ⅰ](*2351):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59750305.html ]、b. エンドウ[Ⅱ][ツタンカーメンのエンドウ ?](*2352):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59756280.html ]、c. スイトピー(*1914):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56827315.html ]、d. カラスノエンドウ[Ⅲ](*2928):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/6617523.html ]、e. シロバナホソバカラスノエンドウ(*3641):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13193742.html ]、f. ホソバヤハズエンドウ(別名:ホソバカラスノエンドウ(*3031):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9318718.html ]、④ サルトリイバラ(*E*): a. サルトリイバラ [別名:カカラ](*1329):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/48382152.html ]、b. サルトリイバラ[Ⅱ](*3030):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9289426.html ]、c. サルトリイバラ[Ⅲ](*3593):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13016297.html ]、⑤ マムシ(*F*):⇒ a. ≪旬の風 250≫悲しいかな 悲しいかな また 悲しいかな:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10287774.html ]、b. ≪旬の風 205≫ まむし⇒ 変更して『アオダイショウ』:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/7125074.html ] 

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                                  * 2015.5.30


3688) サツキ Ⅲ


 不注意による右足の骨折で、自宅で静養している。もう 一週間になる。

 痛みもひき、昨日、嫁さんの運転で世知原方面の山に行って、車の中から野草や樹木の撮影をしていた。
 どうしても、近くに近接して撮りたい野草があり、すこし歩行したところ、どうも骨折部に内出血を来たしたようである。ギプスを巻かれ、2本の松葉杖で歩くことを指示されてしまった。

 これが実に大変で、外にも出られない。嫁さんの監視が厳しいからだ。


 今日は朝から、5月最後の雨らしい・・・・

 5月の雨を、「五月雨(さみだれ)」というのだろうと思っていたが、「さみだれ」は古語の一種で、長雨のことや「梅雨」の意味を表す言葉であるらしい。

 
 「さみだれ」の「さ」は田植えの古語で、古来の田植えの時期を意味し、「早苗(さなえ)」「五月(さつき)」の「さ」と同語源という。それに続く「みだれ」は「水垂れ」で雨の意味のようだ。

    [さみだれ]を 集めて早し 最上川 ・・・・・

という『松尾芭蕉』の句は、あまりにも有名だが、これは梅雨時期の最上川の様子を歌ったものだった。

 僕は、青空と爽やかな風の渡るような5月の日々の間に、時に雨が降ることがあるが、それを「五月雨(さみだれ)」というのだと思っていた。

 そのイメージというのは、百花繚乱の5月、そこに咲いた花たちに優しくしかも静かに降り注ぐ美しい雨のことだと・・・・。


 今日は、朝からそんな感じの日だ。

 昨夜からの小雨が止んだあとで景色全体は暗いが、庭の木々や花たちは鮮明な緑と花色を異様なまでに湛えていた。とりわけ、サツキ(*A*)の花が鮮明な色で咲いていた。 


 我が家の庭には いま、サツキの花が 少しづつ咲き始めている。

 サツキは、ツツジ(*B*)に比べ、約1か月程度遅れて一斉に花をつける。

 それは旧暦の5月が「皐月」(さつき) の頃に一致して一花が咲き揃うところからその名「さつき」が付いたらしい。

 その旧暦の5月(皐月)は、今のグレゴリオ暦(新暦)では5月下旬から7月上旬ごろに当たるのだが、まさに、我が家のサツキは いつも 少しづつ咲いて行って6月いっぱい咲いてくる。

 この期間は、あの憂鬱な「梅雨」の時期にも一致しているのだが、最近の「梅雨」は7月の中旬まで続くことが多い。

 今日も一日、することがない。(このブログを書き溜める意外には)

 じっくり、サツキの花を眺めていようか・・・・


 おお!? また、飯か? なんで、時間が来ると、腹がへるんだろう?







*【参照HP】① サツキ(*A*):a. サツキ(*1272):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/47529828.html ]、b. ツツジ[Ⅲ] もしくは、サツキ[Ⅱ](*3048):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9459564.html ]、② ツツジ(*B*): a. ツツジ(*572):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/28925448.html ]、b. クルメツツジ(*1225): [ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46733969.html ]、c. クルメツツジ (ホンキリシマ: 緋の司(ひのつかさ)[Ⅱ](*2639):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/5096446.html ]、d. ミマキリシマ(*1008):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/42213988.html ]、e. ミマキリシマ Ⅱ(*1230):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46873249.html ]、f. ミツバツツジ:ダイセンミツバツツジ(*1202):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46455403.html ]、g. コバノミツバツツジ(*1235):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46940799.html ]、h.アケボノツツジ(*1206)[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46445521.html ]、i. アケボノツツジ(*1206)[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46445521.html ]、k. ヒラドツツジ(*1200):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/46445316.html ]、l. ヒラドツツジ[Ⅱ](*2349):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59762428.html ]、m. ≪旬の風 239≫ ツツジの花 燃える「長串山」★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9310712.html ]、n. ≪旬の風 352≫ 長串山のツツジは 燃えているか ★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13215513.html ]

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                                * 2015.5.30



≪旬の風 359≫


                    まんまる果実晩白柚


 
 『これは、うまい! 最高・・・』

 ・・・と思った。 菓子やケーキの中では 本当に久々のことだ。

 宮崎から訪ねてきた嫁さんの古い友人が、途中の「八代」でお土産に買ってきたもの。


 薫り高い晩白柚(ばんぺいゆ)の生実とゼリーが カステラ地で包んであり、ドーム状のものをふたつ 球状によせて、丸い晩白柚(*A*)をイメージしている。


 これを創った「八代」の菓子店の名前が、また、ユニークだ。

 『ねぼけ堂』という。 (・・・ええっ! なんだ そりゃ!?)

 一度聞いたら、このお菓子(ケーキ?)の味とともに 忘れないだろう。


 このお菓子の名前も面白く、「7・5調」で、ちょっと楽しくなる。

 
 『まんまる果実・晩白柚』


 ひどく甘くて、着飾ったようなゴテゴテしたものではない・・・


 嫁さんの友人のもたらした 甘く爽やかな青春の味・・・みたいな・・・


 柑橘(ばんぺいゆ)の爽やかな風味と香りが「旬の風」として 口元を通り過ぎた。






*【参照HP】① 晩白柚(*A*):バンペイユ(*3325):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11485039.html ]、②『まんまる果実・晩白柚』:八代(やっちろ)まるごとBANPEIYU:[ http://8246cci.or.jp/banpeiyu/shops/?page=shop&id=10 ]

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                                * 2015.5.25


3678) ヤマハタザオ


 もう、15~16年前に田平の「城山」に行ったことがある。そこは、何もない小山であったが、野草の宝庫だった。
 人の目からすれば、草ボウボウのやっと人が通れるくらいの道があったのだが、その一角でハタザオ(ヤマハタザオ?)らしいものを見たことがあったのだ。
 たぶん、それはこの5月のことだったのだろう。草薮から突出した70cm近くもあるようなほっそりしたものだった。白い小さな花を草の上のほうにだけつけて、人を寄せ付けないようなひっそりした風情だった。
 もちろん、この僕は当時 それが何であるかなんて、わかりもしなかった。

 この「城山」には、かつて、ヒトリシズカ(*A*)やオキナグサ(*B*)も自生していたという。この話を聞いたのは、田平の「T」ストアーにいらしゃる僕の同年配の『しずかチャン』(*C*)からだった事を今でもしっかり覚えている。

 そういう話を聞いた 当時何も知らなかった僕は、早速 「城山」に行ったのだった。
ヒトリシズカやオキナグサがあるかもしれないと思って行ったのだが、それらの花が季節的にも咲いている訳がなかった。そのときに、見たのがこのハタザオ(ヤマハタザオ?)らしいものだったのだ。その時には はじめてシロバナホタルブクロ(*D*)をここで幾つも見て驚き、密かにその一株を貰ってかえり、自分の住んでいた職場の寮の前に植えたのだった。

 その「ハタザオ」らしいものは、その時には、特に珍しいということも知らずに、写真にも撮らなかった。まだ。デジカメも持っておらず、容易に一眼カメラの写真撮影もフィルムや現像代がバカにならない時代だったのだ。

 その翌年の5月ごろに再び、「ハタザオ」らしいものがないか、「城山」を訪れたのだが、そこを町民の“憩いの場”にしようとしたのだろう、膨大な草刈りがなされ、工事中で新たな道が作られようとしていた。

 それでも、あの「ハタザオ」らしいものを見つけようとしたのだが、それは全く見つからなかった。僕はそれ以来、「ハタザオ」らしいものは見たことがなく、ついに、「幻のハタザオ」になってしまっていたのである。

 つい先日、嫁さんの実家のある宮崎で親戚の不幸があり、葬儀に出かけたのだが、その際に「捻挫」を起こし、歩行できないという今度は僕の「不幸」に見舞われた。
 次の日に早々に嫁さんの運転で、宮崎から引き上げた。途中の休憩と食事を南阿蘇の「国民休暇村」(*E*)ですることにしたのだが、例の「阿蘇野荘園」(*)で今そこにイブキトラノオ(**)の花が咲いているとの情報を得たのである。

 足を引きずりながら、イブキトラノオの花を堪能し、撮影していたが、そのすぐ近くに姿を見せてくれたのがあの「幻のハタザオ」だったのである。

 僕は足の痛みも忘れて、その「幻のハタザオ」を激写した。正直なことを行って、見たことのあるイブキトラノオの花よりは、この「ハタザオ」らしいものに再び出会えたのがひどく感激だった。

 翌々日、病院でレントゲン検査を受けたところ、右足の弟4・5中足骨と腓骨端が折れていた。いわゆる、「下駄(げた)骨折」というのだそうだ。下駄履きした人がクリッと捻挫したときに起こす骨折だという。

 なんという僕の不幸、ギプスシーネを巻いたままでは、車の運転もできず、この程度の骨折では入院もできず、仕事も休んで 静かに家で静養することになった。

 
 このハタザオにも幾つかの種類があるようだが、ネットの図鑑で調べたところ、「ヤマハタザオ」という種類のもののようだ。


 「ハタザオ」という名前は面白い。これは、旗竿(はたざお)のように1本で立っていることからというのが由来のようだ。

 ヤマハタザオ[山旗竿]は、北海道~九州の山野の日当たりのよい場所に生える。また、海岸沿いにも多いとされている。
 茎は高さ35-80cm、下部の葉には白毛と叉状毛とがあり、丈夫の茎は多くのもので分枝しないが、まれに上部で分枝することもあるらしい。葉はふぞろいな鋸歯のある“さじ形”で粉白色を帯びているが無毛。葉の基部は茎を抱き、鏃状~耳状となっている。
 花の4つの花弁は白色で、楕円形長さ5mm程度で小さく、花期は4~6月である。

 アブラナ科ヤマハタザオ属の野草であるが、よく似たハマハタザオ(*G*)は花弁の長さがやや大きく8mm前後であるらしい。また、狭義名のハタザオ(*H*)は花がクリーム色で鑑別されるという。


 今のこの時代、子供たちはすっかり外遊びすることをやめ、大人たちも子供をつれて近くの山に行こうということもなくなってきた。

 今・・・あの「城山」はどうなっているのだろう?

 公園化されたが、再び、昔のように“野生化”しているのではないか?

 おお! それなら、さっそくあの“幻のハタザオ”を探しにいってみるか!!


 ああ・・・悲しいかな! 足が言うことを聞きそうにないこの厳しい現実。






*【参照HP】① ヒトリシズカ(*A*): a. ヒトリシズカ(*170):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59828030.html ]、b. ヒトリシズカ[Ⅱ](*2367):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59831018.html ]、② オキナグサ(*B*): a. オキナグサ(*495):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/25209057.html ]、b. オキナグサ[Ⅱ](*1169):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/45864792.html ]、③『しずかチャン』(*C*):⇒ ヒトリシズカ(*170):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/59828030.html ]、④ シロバナホタルブクロ(*D*): a. シロバナホタルブクロ[Ⅰ](*149-A):[ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ryujumihouchida/view/20050922 ]、b. シロバナホタルブクロ[Ⅱ](*149-B):[ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ryujumihouchida/view/20050922 ]、c. シロバナホタルブクロ[Ⅲ](*514):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/25282694.html ]、d. シロバナホタルブクロ[Ⅳ](*3071):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9694200.html ]、⑤「国民休暇村」(*E*):a. ツルカノコソウ(*4056):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9509742.html ]、b. ヘラオオバコ(*4052):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9485603.html ]、c. クサソテツ(別名:コゴミ)[Ⅱ](*4054):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9523908.html ]、d. クサソテツ[別名: コゴミ](*2889):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/5809940.html ]、e. トウカエデ[Ⅱ](*3055):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9547744.html ]、⑥「阿蘇野荘園」(*F*):a. ハガクレツリフネ[Ⅱ](*2684):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/1010044.html ]、b. ユキザサ(2868):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/5373622.html ]、c. ラショウモンカズラ[Ⅰ](*2869):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/5413278.html ]、d. ラショウモンカズラ[Ⅱ](*2870):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/5229400.html ]、e. マルバコンロンソウ(*4060):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/9518629.html ]、f. ツクシクガイソウ(*3177):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10457460.html ]、g. 阿蘇野草園について:[ http://www.minamiaso-vc.go.jp/wfg/ ]、⑦ イブキトラノオ(*G*): a. イブキトラノオ[Ⅱ](*3677)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13315256.html ]、b. イブキトラノオ(*3117):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/10021028.html ]、⑧ ハマハタザオ(*G*)・狭義名のハタザオ(*H*):⇒ ハタザオの仲間:Tore-Tate.com:ハタザオの仲間:[ http://www.plantsindex.com/plantsindex/html/group/gp_arabis.htm ]

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