過去の「山野草図鑑歳時記・Ⅲ」のアーカイブ

山野草図鑑歳時記[Ⅱ][Ⅲ]、さらに山川草木・動物 歳時記[Ⅰ]・[Ⅱ]に続けます。 こちらは山野草図鑑歳時記[Ⅲ] のみのアーカイブです。

2015年07月

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                               * 2015.7.23


3760) コウゾリナ Ⅲ


 5月下旬に、コウゾリナ(*A*)が、その綿毛の種を飛ばす瞬間を見た。例の世知原の「やまびこロード」(*B*)でのことである。

 
 春・5月下旬といえば、コウゾリナは黄色い花のシーズンではないのか?

 漠然とした自分の経験的な感じでは、春頃に花をつけ、秋口に落下傘の綿毛を飛ばして終わると思っていたのだが、この世知原のコウゾリナは何だと思ったのである。

 かつて、国見山の有料道路だった『アジサイ・ロード』の沿道にズラッと黄色い花が並んで咲いていたことがあったが、あれは・・・・たしか、うららかな春だったと記憶している。

 以前から、コウゾリナがいつ咲き、いつ花が終えた後のあの落下傘の綿毛を飛ばすのか、自分で良く解っていなかったらしい・・・・・

 『あれっ! なんだ これは?』

 その横にあったのは、今から花開こうとする、つぼみを付けたコウゾリナがそこにあったのだ。
 まさか、昨年のこの時期、すなわち、5月末頃に花を付けたのではあるまい。花から実の時期があまりに長すぎる。

 そうでないとすると、コウゾリナは年中、花が咲いていることになる。いや、花は時期的に次々と咲いては、落下傘の綿毛で種を飛ばしてきたとしか考えられないが、辺りにあるコウゾリナはほとんどのものが綿毛をつけていて、まともに花の咲いたものはなかった。

 これは、一体、どういうことなのだろう?

 茎はほぼ枯れかかった状態だが、あの赤い忌まわしい棘は赤く血を吸ったように残っていた。

 コウゾリナは「剃刀菜・顔剃菜」と書かれるが、青々した若いものでも、既に赤い鋭い棘が葉・茎にいっぱい付いていて、うっかり、触ったり抜こうなんてしたら、えらい目にあう野草である。
 背丈は30cm~1mにもなるもので、下部の葉は5-15cmの倒披針形で、基部はしだいに細まって翼のある柄となる。根生葉は花期には枯れる。
 茎や葉に剛毛があるが、「棘」ともいうべき鋭いものである。

 枝先に直径2-2.5cmの黄色の頭花をつける。総苞はやや黒っぽい緑色。内片は線状披針形で剛毛がある。そして、その花期は5~10月と書いてある。

 実(そう果)は赤褐色で、冠毛は羽毛状なのだが、その種が整然と並び、そこからパラシュートにのって飛び立つ瞬間は、やはり、これからの幸運を祈りたい気持ちにはなる。たとえ、これが雑草としても・・・


 さて、最初の命題だが、10月ごろまでに咲いた花のものが、今この状態で羽毛の種を飛ばそうとしているのか? それとも、今年の4-5月ごろに咲いた花がこの状態なのか、判らない。後者なら、まだ 花が残っていてもおかしくはなかろうが・・・・たぶん、それだろう。

 いずれにしても、この子孫をつなごうとする植物の逞しさを感じた。






*【参照HP】① コウゾリナ(*A*): a. コウゾリナ(*299):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11621135.html ]、b. コウゾリナ[Ⅱ](*2773):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8186040.html ]、②「やまびこロード」(*B*):a. オギ[Ⅲ](*3279):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11229777.html ]、b. ハクサンボク[Ⅱ](*3276):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11255284.html ]、c. ハチク(*3354):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12820196.html ]、d. ヤブチョロギ[Ⅳ](*3535):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12824880.html ]、e. ヤマグワ[Ⅲ](*3538):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12827953.html ]、f. シロダモ [別名: シロタブ][Ⅲ](*3567):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12875141.html ]、b. ヨシススキ(*3569):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12944605.html ]、h. ヨシススキ[Ⅱ](*3719):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13440515.html ]、i. チガヤ[Ⅱ](*3738):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13499766.html ] 

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                               * 2015.7.29



≪旬の風 368≫


                   つがね落としの滝 (雪の浦) 


 西彼杵半島の「雪の浦」から「県民の森」方向に向かった。

「雪の浦川」の上流に「岩背戸渓谷」というV字渓谷と深い自然の森がある。

 そこに、『つがね落としの滝』というのがあることを知って出かけた。


 「つがね」とは、「つがに」であり、「モクズガニ」の地方名である。

 『つがね落としの滝』というのは、その「モクズガニ」さえも払い落とす勢いの『急峻な滝』ということだろう。


 その日、すこし雲行きの悪い暗い日で、雨がぱらついて、不穏な感じがしていた。

 道がひどく狭くて、この先にどんなチッポケな滝が控えているのだろうと思った。

 まるで、民放のテレビ番組「こんなところに 日本人」で見るような道の雰囲気。

 やっと辿り着いた『つがね落としの滝』の駐車場は想像以上に広く、10数台の車が止まっているのを見て驚いた。
 目の前に美しい青いダム湖がある。そのダム堰(せき)の向こうに急峻で不穏な岩崖があり、そこにぽっかりと黒い小さな穴が開いていた。ますます、不穏な感じがする。

 その黒い小さなトンネルの向こうには、何があるのか?・・それは『滝』なのだろうが、狭いトンネルは いかにも危険な臭いの不穏さをたたえていた。

 思い切って、真っ黒い闇の不穏に満ちた穴を走るように通り抜けた。

 じかには見えないが、林の向こうに滝の水音がする。

 水分に満ちたような独特な冷気が流れているのを感じる。あたりの水の滴るような緑がじつに美しい。

 
 『お! 滝だ! いっぱい人がいるね・・・』 ちょっと安心した僕だ。

 決して、大きい、高いという滝ではないが、何か・・原始的な雰囲気に満ちている。

 辺りには、原始的な植物のシダ類も多い。

 いかにも、古くから修験者が修行していたような、いや、もっともっと古く、縄文人が住んでいたような原始的な霊的な何かの雰囲気を感じるところだった。

 



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                                * 2015.7.27


3762) クルマバナ Ⅴ


 クルマバナ(*A*)については、過去に何回も書いてきたような気がする。調べてみたら、シロバナクルマバナ(*582)も加えて、5回も書いていた。

 それだけ 僕がこの花を好きなのだろう。一つには、この花の構造のおもしろさもあるのだが、多くの小さなチョウが良く集まってくるからだろう。

 このところ、キチョウ(*B*)やモンシロチョウ(*B*)、スジグロシロチョウ(*)、ヤマトシジミ(*C*)などが吸蜜に訪れているのをたびたび見かけている。とくに。キチョウがこの花の蜜が好きなようである。一つの株の花に最大3頭が止まっているところも見た。

 このキチョウという種類だが、名前は黄色いチョウから来ているが、羽の端っこが黒いツマグロキチョウ(端黒黄蝶)と普通のキチョウ(黄蝶)があり、鑑別がやや難しいと思われる。

 まず、それぞれに雄と雌の黒茶色の紋がやや異なるし、さらに、春型と夏型に分かれるのである。すなわち、羽の模様の異なるものが、8パターンに分かれていて、それぞれを同定していく必要があるのだ。

 この作業は、簡単そうだが、それぞれに個体差があり、同定は実に難しいと思ったことがある。

 これらの中で、オス・メスが交尾しているのを捕まえれば、同時に雌雄の区別ができるのだ。彼らには、ひどく悪いのだが、かつては、その交尾時の捕獲チャンスを狙っていた。夏であれば、夏型の♂(もしくは、♀の)キチョウかツマグロキチョウということになる。

 ツマグロキチョウにも、普通のキチョウにも似たようなこげ茶色の紋様が前羽の端っこにあるのだが、いずれか判りにくいものもある。さらに、ツマグロキチョウンの場合は、前羽の先端が鋭角に尖った印象があり、そのようなものでは同定は簡単なのだが、そうとばかりも言えないことがある。

 これを確かめるために、このクルマバナの前で彼らを待っては、捕獲してきたのだった。
 最初の頃は、標本をつくるために、羽が傷ついていないものは、すべて殺していた。
 「展翅板」という板に、羽をきれいに伸ばして、十字に貼り付ける。もちろん、胸の辺りにはピンを刺して固定する。羽をハトロン紙のテープで固定して、数日間、完全に乾かすのだ。

 カサカサに乾いたチョウの標本を周囲にあたって損傷しないように注意深く取り出し、それをガラス板のついた昆虫採集用の特殊な展示箱に並べていくのである。

 僕は、かつて、九州内に住んでいる多くの種類の蝶を集めてきた。それらの一つ一つを展翅板にかけ、乾燥させては取り出し、昆虫展示箱に並べて喜んでいたのだった。
 あまり、言いたくはないのだが、ちょっと紋様の違ったものは同じ種類だとしてもすべて標本にして並べていたのだ。

 今では、想像もつかないほどの努力と汗の結晶みたいな僕の宝物だった。

 あるとき、小学校高学年になっていた長男坊から言われた。

 『なんで、今まで空を飛んでいた綺麗なチョウを捕まえて、お父さんは、みんな殺してしまうの?』

 僕は、それからというもの、昆虫採集のすべてをやめたのだった。

 それまで集めてきたチョウ(*D*)の標本は、ひと箱に10-30匹くらいも入っていて、それが50箱ほどもあった。それらを僕は捨てることができずに、物置を買ってきて、そこに積み重ねて、半分放置状態にしていた。

 6-7年前に それらのチョウの標本のデジカメ写真を撮った時には保存状態はまあ良かったのだが、3年ほど前に物置の屋根が壊れ、中が水浸しになって多くの大切な標本を駄目にしてしまった。

 その時には、何か自分とチョウの思い出というよりは、3人の小さな息子たちと過ごした思い出が、いっぺんに吹き飛んだような寂しさを感じたものだった。

 今は、チョウを捕まえるということはしない。今は、チョウを追っかけてデジカメ写真で望遠撮影をしている。

 そのうち、撮り貯めたチョウや昆虫たちの『昆虫・撮集』をこのブログで紹介したいと思っている。


 いま、家の縁側から、目の前に見えるクルマバナの花・・・
 時折そこに集まってくる多くのキチョウ、それに、ほかの昆虫たち。

 あれは、「ツマグロキチョウ」かな? それとも、普通の「キチョウ」かな? オスかな? メスかな?

 今度は、望遠レンズを構えたり、ゆっくりと静かにチョウに近づいて、その必死で吸蜜している姿をカメラに収めようとしている僕がいる。



 




*【参照HP】 ① クルマバナ(*A*): a. クルマバナ(*67):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/28111532.html ]、b. クルマバナ[Ⅱ](*2421):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60201516.html ]、c. シロバナクルマバナ(*582):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/29243167.html ]、d. クルマバナ[Ⅲ](*2917)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/6507963.html ]、e. クルマバナ[Ⅳ](*2994):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/7999180.html ]、② キチョウ(*B*)・モンシロチョウ(*B*)・スジグロシロチョウ(*B*):≪30000回アクセス記念 蝶 20 :百蝶の図 ≫★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54774857.html ]、③ ヤマトシジミ(*C*):≪30000回アクセス記念 蝶9 : ミドリシジミ(ゼフィルス)≫:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54655701.html ]、④ チョウ(*D*):a. ≪30000回アクセス記念 蝶 20 :百蝶の図 ≫★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54774857.html ]、b. ≪30000回アクセス記念 蝶 19:アゲハチョウ≫★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54760441.html ]、c. ≪30000回アクセス記念 蝶 14 :ヒョウモンチョウ ≫:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54706959.html ]、d. ≪30000回アクセス記念 蝶 11: リュウキュウアサギマダラ≫:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54668213.html ]、e. ≪30000回アクセス記念 蝶 6 :Brazilの蝶(1) ≫★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54621633.html ]、f. ≪30000回アクセス記念 蝶 2 : オオゴマダラ ≫★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54570551.html ]
 

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                                * 2015.7.24


3761) ケヤキ Ⅳ


 あれはもう、5月のことだ。

 僕らは、久しぶりに地元佐世保の「パールシー・リゾート」(*A*)を昼食がてら散歩したのだった。

 広い木製の広いフロントと海の向こうに見える九十九島の景観は、どこかイタリアの小さな港(*B*)を思わせる。

 その木製のフロントの一角に涼しげな木立があり、その木陰で一服することにした。

 目の前に垂れさがった木の葉、見たことのあるような無いような、葉脈がはっきりとしていて、葉の縁には独特の鋸歯を持ったものだった。鋸歯の先端は細かい棘となっている。

 この葉はケヤキ(*C*)に似ているとは思ったが、いやに大きい葉で、少し離れて見てみても、あの竹箒を逆さまにしたようなケヤキの樹形とは異なったものだった。

 また目の前に垂れさがっていた枝の葉の感触を確かめようとしたときに、見たことのない種類のテントウムシの一種がいて、その撮影に没頭してしまった。

 後日、と言っても、つい先日、その珍しいテントウムシ(*D*)のことを調べようとして、テントウムシのとまっていた葉がなんという樹木であったか調べることになった。

 葉はケヤキに似ているのだが、エノキ(*E*)やムクノキ(*D*)にも似ている。これらを調べてみたところ、この木の葉は、エノキやムクノキの葉脈とは違っていた。また、ケヤキのあのすらっとした樹形ではなく、葉と小枝が下に垂れ下がっている。何という木だろうと思い始めた。

 こういう場合は、やはり、例の「植物専門サイト」(*E*)だ。
今回は、ややストレートに聞いてみた。
『ケヤキに似ているが、樹形が違い、葉が下方に垂れ下がっているが、これをケヤキと見てよいでしょうか?』と。


 いつもの「T」さんは、『ケヤキでいいと思うが、何故こんなに枝分かれしたのかの理由は判らない。胆に徒長枝の先の方に枝葉が多く その重みで垂れ下がっているのではないか?』
 さらに、「M」さんは、ご自分が撮られたひとつのケヤキの街路樹を示された。数10本のものがこんな様子(僕の質問した樹木と似た感じの)で、毎年強剪定で丸刈り状態にされているので、おそらく強剪定が原因で徒長状に枝が伸び垂れ下がるのではないかと思う』

 やはり、僕の最初の見立て通り、この木は「ケヤキ」だったのだが、もう一つのあの見たことのないテントウムシの一種は、珍しい「シロホシテントウ」の一種の「シロジュウシホシテントウ」(*F*)というものだった。





*【参照HP】① 佐世保「パールシー・リゾート」(*A*): a. ≪旬の風 360≫ 佐世保 パールシーリゾート ★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13343693.html ]、b. シャリンバイ[Ⅳ](*3693)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13353950.html ]、c.『九十九島水族館・海きらら』:[ http://loco.yahoo.co.jp/place/g-TIS0JFE_FZs/?utm_source=dd_spot ]、[ http://www.pearlsea.jp/umikirara/ ]、② イタリアの小さな港(*)★: a. ≪10万回アクセス記念 ⑫≫ 『ほほにかかる涙』★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60933854.html ]、b. ≪10万回アクセス記念 ⑪≫ :『ナポリを見て死ね』★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60931800.html ]、c. ≪10万回アクセス記念 ④≫ ベネチアの赤い夕日 ★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60899979.html ]、d. ≪10万アクセス記念 ⑥≫ ベニスの『旅情』:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60905385.html ]、e. ≪10万回アクセス記念 ⑤≫ 『オオ・ソレ・ミオ』・・・私の太陽 :[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60902689.html ]、③ ケヤキ(*C*): a. ケヤキ(*1078):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/44082306.html]、b. ケヤキ[Ⅱ](*1862):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/56174806.html ]、 ④ テントウムシ(*D*):[検索中]、⑤ エノキ(*D*): a. エノキ(*1372)★:[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/49049724.html ]、b. エノキ[Ⅱ](*1511):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/51104994.html ]、c. エノキ[Ⅲ](*2093):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/58744226.html ]、d. エノキ[Ⅳ](*2094):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/58749064.html ]、e.エノキ[Ⅴ](*2744):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/2228260.html ]、⑥ ムクノキ(*E*): a. ムクノキ(*1500):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/50959458.html ]、b. ムクノキ[Ⅱ](*2096):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/58753492.html ]、c. ムクノキ[Ⅲ](*3018):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8315073.html ]ムクノキ (もしくは、エノキ) Ⅳ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8603177.html ]、⑦ 例の「植物専門サイト」(*E*):このきなんのき掲示板:[ http://www.photobb.net/bbs.cgi?id=10170 ]、⑧「シロジュウシホシテントウ」(*F*): a. 岐阜大学教育学部理科教育講座(地学):理科教材データベース:テントウムシ科:[ http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/09kochu/tento/ ]、b. MAEL's Home Page:シロジュウシホシテントウ :[ http://mael.pv.land.to/insect/ladybug/shirojyushihoshi.html ]

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                                * 2015.7.22


3758) リュウキュウマメガキ


 有田にある竜門峡(*A*)の向こうには、「青螺山」がひかえ、その上空に夏の青空と白い雲が美しかった。

 M氏(*B*)は、次から次に、矢継ぎ早にさまざまな植物を紹介してくれているが、僕は写真を何枚か撮り、その聞いた植物の名前を自らの声で叫んで、ビデオにその植物画像とその名を音声で残していく。

 到底、僕は付いてはいけないが、嫁さんはホイホイとM氏について行って、メモをしていたようだ。

 そのビデオ画面の中に、『これは、リュウキュウマメガキ!』と息も絶え絶えの僕の声で叫ぶようにして入っていた。

 その動画には広い葉の樹木とその向こうの青空の下に「青螺山」が映っている。ダムサイトから下に少し降りたすぐの所にあった木で、いかにもカキ(*C*)の葉らしい葉をつけた木だった。

 その木が「リュウキュウマメガキ」であることは判るのだが、この時期なら本来は葉陰についているカキの花か実がまるで映っていない。
 どこかに一つくらいはあるはずだと思って写真をくまなく見るのだが、見えない。
 何とも面白みのない葉と枝だけの写真が数枚、「青螺山」を背景に映っていただけだった。これでは、自分への図鑑としては、あまり意味がないと思うのだが、ま、次回の秋口にでも、その黄色に熟しているであろうカキの実の写真を撮りに行こうと思った。その在処とその名前をこうして残しておくことが次につながるのだ。
 この時期の前なら、「リュウキュウマメガキ」のチューリップ(*D*)のような小さくて白い花も撮影できるはずだ。新枝の葉腋に黄白色の花をつけるが、この木は「雌雄別株」で、はたして、どのような花が見られるのだろう。雄花はふつう2個ずつつき、雌花は1個ずつつく。その花冠は壷形で、上部は4裂してそり返るという。

 リュウキュウマメガキ(琉球豆柿)は、カキノキ属の5-8mにもなる落葉広葉樹である。別名では、「シナノガキ(信濃柿)」ともよばれている。日本では関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄、日本以外では中国にも分布するようだ。

 垂れ下がった枝の葉は特徴的な葉脈で、遠くからでも分リ易い。果実は大きさ2cmほどとされ、かつて、宮崎県の嫁さんの実家に近い「矢研の滝」で見たヤマガキ(*1904)に似ているようだ。

 枝葉は深緑色で縁は波打って少し内側に反り返り、遠くからでも判るほど中央脈から葉縁に流れる独特の葉の側脈が目立つという。普通、葉のは長さは15cmほどで葉柄が3cmほどある。樹皮は灰黒色で、大きくなるとカキノキほど顕著ではないが縦に浅い裂け目が出るという。葉の下面は白っぽくて成葉では無毛だが、良く似た[マメガキ]には脈上に短毛があるという。

 その果実は直径2cmほどの球形で大きさ以外はカキ(*C*)に似ていて、10- 11月頃に橙色・黒紫色に成熟するという。

 次回は、その頃だな・・・是非、竜門峡(*A*)の紅葉の前に、ここの場所にも来てみよう。
 もし、この木が「雌株」であればの話であればのことなのだが。






*【参照HP】① 竜門峡(*A*):a. バイカアマチャ[梅花甘茶](*2655):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61201960.html ]、b. ヒノキシダ(*2656):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61196925.html ]、c. ツチアケビ(*2653):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61176523.html ]、d.《旬の風 152》有田・竜門の紅葉:[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/1839672.html ]、e. ウシハコベ[Ⅲ](*2795):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/3092787.html ]、f. ミズキ[Ⅴ](*3732):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13472039.html ]、② M氏(*B*): a. ヒノキシダ(*2656):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61196925.html ]、b. バイカアマチャ[梅花甘茶](*2655):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61201960.html ]、c. ヒメミツバツツジ[ミツバツツジ[Ⅲ](*3681):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13350196.html ]、d. カンザブロウノキ <勘三郎の木>(*2670):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11612546.html ]、e. タカサゴキジノオ(*3737):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13495486.html ]、f.『黒髪山系の植物』:不知火書房 松尾 優(著):[ http://www14.ocn.ne.jp/~kurokami/book.html ]、[ http://www14.ocn.ne.jp/~kurokami/ ]、③ カキ(*C*):a. カキ[ 柿 ](*827):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/38104825.html ]、b. カキ[Ⅱ](*1690):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/54203773.html ]、c. ロウヤガキ [老鴉柿](*3051):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8399468.html?type=folderlist ],④ チューリップ(*D*):a. チューリップ(*1564):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/51989082.html ]、b. チューリップ[Ⅱ](*2014):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/57932800.html ],c. チューリップ[Ⅲ](*2317):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/60862686.html ]、⑤ ヤマガキ(*1904):[ http://blogs.yahoo.co.jp/ryujumihouchida/61204408.html ]

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