* 2015.7.23
3760) コウゾリナ Ⅲ
5月下旬に、コウゾリナ(*A*)が、その綿毛の種を飛ばす瞬間を見た。例の世知原の「やまびこロード」(*B*)でのことである。
春・5月下旬といえば、コウゾリナは黄色い花のシーズンではないのか?
漠然とした自分の経験的な感じでは、春頃に花をつけ、秋口に落下傘の綿毛を飛ばして終わると思っていたのだが、この世知原のコウゾリナは何だと思ったのである。
かつて、国見山の有料道路だった『アジサイ・ロード』の沿道にズラッと黄色い花が並んで咲いていたことがあったが、あれは・・・・たしか、うららかな春だったと記憶している。
以前から、コウゾリナがいつ咲き、いつ花が終えた後のあの落下傘の綿毛を飛ばすのか、自分で良く解っていなかったらしい・・・・・
『あれっ! なんだ これは?』
その横にあったのは、今から花開こうとする、つぼみを付けたコウゾリナがそこにあったのだ。
まさか、昨年のこの時期、すなわち、5月末頃に花を付けたのではあるまい。花から実の時期があまりに長すぎる。
そうでないとすると、コウゾリナは年中、花が咲いていることになる。いや、花は時期的に次々と咲いては、落下傘の綿毛で種を飛ばしてきたとしか考えられないが、辺りにあるコウゾリナはほとんどのものが綿毛をつけていて、まともに花の咲いたものはなかった。
これは、一体、どういうことなのだろう?
茎はほぼ枯れかかった状態だが、あの赤い忌まわしい棘は赤く血を吸ったように残っていた。
コウゾリナは「剃刀菜・顔剃菜」と書かれるが、青々した若いものでも、既に赤い鋭い棘が葉・茎にいっぱい付いていて、うっかり、触ったり抜こうなんてしたら、えらい目にあう野草である。
背丈は30cm~1mにもなるもので、下部の葉は5-15cmの倒披針形で、基部はしだいに細まって翼のある柄となる。根生葉は花期には枯れる。
茎や葉に剛毛があるが、「棘」ともいうべき鋭いものである。
枝先に直径2-2.5cmの黄色の頭花をつける。総苞はやや黒っぽい緑色。内片は線状披針形で剛毛がある。そして、その花期は5~10月と書いてある。
実(そう果)は赤褐色で、冠毛は羽毛状なのだが、その種が整然と並び、そこからパラシュートにのって飛び立つ瞬間は、やはり、これからの幸運を祈りたい気持ちにはなる。たとえ、これが雑草としても・・・
さて、最初の命題だが、10月ごろまでに咲いた花のものが、今この状態で羽毛の種を飛ばそうとしているのか? それとも、今年の4-5月ごろに咲いた花がこの状態なのか、判らない。後者なら、まだ 花が残っていてもおかしくはなかろうが・・・・たぶん、それだろう。
いずれにしても、この子孫をつなごうとする植物の逞しさを感じた。
*【参照HP】① コウゾリナ(*A*): a. コウゾリナ(*299):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11621135.html ]、b. コウゾリナ[Ⅱ](*2773):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8186040.html ]、②「やまびこロード」(*B*):a. オギ[Ⅲ](*3279):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11229777.html ]、b. ハクサンボク[Ⅱ](*3276):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11255284.html ]、c. ハチク(*3354):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12820196.html ]、d. ヤブチョロギ[Ⅳ](*3535):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12824880.html ]、e. ヤマグワ[Ⅲ](*3538):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12827953.html ]、f. シロダモ [別名: シロタブ][Ⅲ](*3567):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12875141.html ]、b. ヨシススキ(*3569):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12944605.html ]、h. ヨシススキ[Ⅱ](*3719):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13440515.html ]、i. チガヤ[Ⅱ](*3738):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13499766.html ]
3760) コウゾリナ Ⅲ
5月下旬に、コウゾリナ(*A*)が、その綿毛の種を飛ばす瞬間を見た。例の世知原の「やまびこロード」(*B*)でのことである。
春・5月下旬といえば、コウゾリナは黄色い花のシーズンではないのか?
漠然とした自分の経験的な感じでは、春頃に花をつけ、秋口に落下傘の綿毛を飛ばして終わると思っていたのだが、この世知原のコウゾリナは何だと思ったのである。
かつて、国見山の有料道路だった『アジサイ・ロード』の沿道にズラッと黄色い花が並んで咲いていたことがあったが、あれは・・・・たしか、うららかな春だったと記憶している。
以前から、コウゾリナがいつ咲き、いつ花が終えた後のあの落下傘の綿毛を飛ばすのか、自分で良く解っていなかったらしい・・・・・
『あれっ! なんだ これは?』
その横にあったのは、今から花開こうとする、つぼみを付けたコウゾリナがそこにあったのだ。
まさか、昨年のこの時期、すなわち、5月末頃に花を付けたのではあるまい。花から実の時期があまりに長すぎる。
そうでないとすると、コウゾリナは年中、花が咲いていることになる。いや、花は時期的に次々と咲いては、落下傘の綿毛で種を飛ばしてきたとしか考えられないが、辺りにあるコウゾリナはほとんどのものが綿毛をつけていて、まともに花の咲いたものはなかった。
これは、一体、どういうことなのだろう?
茎はほぼ枯れかかった状態だが、あの赤い忌まわしい棘は赤く血を吸ったように残っていた。
コウゾリナは「剃刀菜・顔剃菜」と書かれるが、青々した若いものでも、既に赤い鋭い棘が葉・茎にいっぱい付いていて、うっかり、触ったり抜こうなんてしたら、えらい目にあう野草である。
背丈は30cm~1mにもなるもので、下部の葉は5-15cmの倒披針形で、基部はしだいに細まって翼のある柄となる。根生葉は花期には枯れる。
茎や葉に剛毛があるが、「棘」ともいうべき鋭いものである。
枝先に直径2-2.5cmの黄色の頭花をつける。総苞はやや黒っぽい緑色。内片は線状披針形で剛毛がある。そして、その花期は5~10月と書いてある。
実(そう果)は赤褐色で、冠毛は羽毛状なのだが、その種が整然と並び、そこからパラシュートにのって飛び立つ瞬間は、やはり、これからの幸運を祈りたい気持ちにはなる。たとえ、これが雑草としても・・・
さて、最初の命題だが、10月ごろまでに咲いた花のものが、今この状態で羽毛の種を飛ばそうとしているのか? それとも、今年の4-5月ごろに咲いた花がこの状態なのか、判らない。後者なら、まだ 花が残っていてもおかしくはなかろうが・・・・たぶん、それだろう。
いずれにしても、この子孫をつなごうとする植物の逞しさを感じた。
*【参照HP】① コウゾリナ(*A*): a. コウゾリナ(*299):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11621135.html ]、b. コウゾリナ[Ⅱ](*2773):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/8186040.html ]、②「やまびこロード」(*B*):a. オギ[Ⅲ](*3279):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11229777.html ]、b. ハクサンボク[Ⅱ](*3276):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/11255284.html ]、c. ハチク(*3354):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12820196.html ]、d. ヤブチョロギ[Ⅳ](*3535):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12824880.html ]、e. ヤマグワ[Ⅲ](*3538):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12827953.html ]、f. シロダモ [別名: シロタブ][Ⅲ](*3567):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12875141.html ]、b. ヨシススキ(*3569):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/12944605.html ]、h. ヨシススキ[Ⅱ](*3719):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13440515.html ]、i. チガヤ[Ⅱ](*3738):[ http://blogs.yahoo.co.jp/rsytw766/13499766.html ]